離婚原因

離婚原因の大半がDV

 

暮らしでの様々な不満が、離婚の動機を生みます。

 

家庭裁判所へ申し立てられた、離婚調停の動機の統計をご覧ください。

 

妻側、夫側ともに最も多い動機は「性格があわない」となっています。

 

「性格があわない」の表現はその他の動機の集約と考えます。

 

妻側の2~4番目の動機にDV(ドメステック・バイオレンス)の典型例があげられており、夫側の動機にもその傾向がみられます。

 

離婚調停を求める原因は男女に関係なく多くはDVにあると言えます。

 

 

 

申立の動機

件数

 

申し立て総数

43,469

 

 

申立の動機(複数回答)総数

80,131

100.0

1

性格があわない

16,304

 30.3 

2

生活費を渡さない

13,235

16.5 

3

精神的に虐待する

10,948

13.7 

4

暴力を振るう

8,576

10.7 

5

異性関係

6,505

8.3 

6

その他

4,714

5.9 

7

浪費する

4,020

5.0 

8

家庭を捨てて省みない

3,013

3.8 

9

性的不調和

2,808

3.5 

10

家族親族と折り合いが悪い

2,647

3.3 

11

酒を飲みすぎる

2,618

3.3 

12

不詳

3,361

4.2 

13

同居に応じない

722

0.9 

14

病気

660

0.8 

 

                      

 

申立の動機

件数

 

申し立て総数

15,500

 

 

申立の動機(複数回答)総数

 29,265

100.0 

1

性格があわない

9,240

31.6

2

その他

3,173

10.8

3

精神的に虐待する

3,159

10.8

4

異性関係

2,132

7.3

5

家族親族と折り合いがわるい

1,964

6.7

6

浪費する

1,883

6.4

7

性的不調和

1,749

6.0

8

暴力を振るう

1,457

5.0

9

同居に応じない

1,359

4.6

10

家庭を捨てて省みない

764

2.6

11

生活費を渡さない

686

2.3

12

病気

571

2.0

13

不詳

750

2.6

14

酒を飲みすぎる

381

1.3

 

(注)申立ての動機は、申立人の言う動機のうち主なものを3個まで挙げる方法で調査重複集計した。

(令和2年度最高裁判所司法統計より)

DV(ドメステックバイオレンス)

DVは次の犯罪を呼ぶ

 

DV(ドメステックバイオレンス)とは、配偶者やパートナーなど親密な関係にある人からふるわれる、暴力のことです。

 

その暴力が激しければ激しいほど肉体的、精神的なダメージは計り知れないものになります。

 

暴力で相手から支配されれば、関係修復も、離婚の話し合いも、ままならぬ状況に陥る可能性があります。

 

DVは人権侵害です。

 

DVは身体的、精神的暴力に限らず、具体的には次のような内容です。

  • 身体的暴力 なぐる、ける、物を投げつける、髪をひっぱる、引きずり回すなど
  • 精神的暴力 大声で怒鳴る、無視する、おどす、行動を過度に束縛する、電話やメールを細かくチェックする、子どもや両親に危害を加えるといっておどすなど
  • 性的暴力 性行為を強要する、避妊に協力しない、中絶を強要する、見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌を見せるなど
  • 経済的暴力 生活費を渡さない、収入や預貯金を勝手に使う、働きに行かせないなど
  • 子どもを巻き込んだ暴力 子どもに相手を非難・中傷させる、子どもに暴力をふるう、おどすなど

DVは重大犯罪です。

 

また、子どもの面前で行われるDVは児童虐待でもあり、子どもへの悪影響が大きいと言われております。

 

子どもへの虐待は極悪犯罪です。DVは社会的に許される行為ではなく、2001年にDV防止法が成立しています。

 

配偶者やパートナーからこうした行為をされたとき、ひとりで問題を抱え込まず、警察や地方公共団体の相談窓口に訴え、保護を求めてください。

 

次ページはDV相談窓口のご案内です

 

各都道府県に相談窓口がありますが、ここでは仙台市・宮城県の相談窓口をご案内いたします。

 

ご参考になさってください。